お盆、年末、クリスマス。予約のオードブルが山のように仕上がる日、受渡会場の後ろにずらりと並ぶのが六輪台車です。
ふだんはバックヤードの隅で、小物を載せた棚として静かに立っている。それが紋日になると、売場とお客様をつなぐ最前線に出てきます。六輪台車は、紋日と催事の主役です。
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六輪台車とは
車輪が6つ付いた、細長い形の台車です。カゴ車のように大きくなく、平台車のように荷台が低いわけでもない。棚として立てておけて、そのまま押し引きして運べるのが、ほかの運搬備品にはない持ち味です。
細長いぶん小回りが利き、売場の狭い通路にも入っていけます。
紋日・催事で大活躍する理由

紋日や催事の日、惣菜や寿司の売場には予約商品が一気に集中します。オードブル、寿司桶、パーティー用の盛り合わせ。受け取りの時間が来るまで、どこかに置いておかなければなりません。
ここで六輪台車に棚板を入れます。段ごとにオードブルを並べれば、六輪台車はそのままストック棚になります。
仕上がった商品を棚に並べ、台車ごと受渡会場へ運ぶ。会場では台車を並べて、そのまま棚として使う。お客様が来たら、棚から抜いてお渡しする。作る場所から渡す場所まで、商品を一度も積み替えずに済みます。
積み替えの回数が減れば、オードブルの盛り付けが崩れる回数も、受け渡しを待たせる時間も減ります。紋日の現場で六輪台車の台数が足りないと、それだけで受渡会場の流れが詰まります。
ふだんの使い方
| 場面 | 六輪台車の使い方 |
|---|---|
| 紋日・催事 | 棚板を入れて、オードブルなど予約商品のストック棚にする。そのまま受渡会場へ |
| ふだんのバックヤード | 小物商品を並べておく棚 |
| 品出し | 棚から小型商品を抜き出し、売場の通路まで運ぶ |
紋日以外の日は、バックヤードで小物商品の棚として使います。段ボールのまま置いておくと取り出しにくい小型商品も、六輪台車の棚に並べておけば一目で残りが分かります。
品出しのときは、その棚から必要な小型商品を抜き出し、台車ごと売場の通路まで運びます。棚と運搬を1台で兼ねられるので、バックヤードと売場を往復する回数が減ります。
新人がやりがちな失敗
- 押して運ぶ/六輪台車も、カゴ車やカートと同じく引くのが基本です。押すと進む先が見えず、お客様や陳列した商品にぶつかります。
- 棚板を入れずにオードブルを重ねる/予約商品は重ねた瞬間に盛り付けが崩れます。紋日は、段ごとに棚板を入れて1段に1列で並べます。
- 上の段に重いものを集める/細長い台車なので、重心が上がると倒れやすくなります。重いものは下の段へ。
- 受渡会場で通路に台車を出しっぱなしにする/会場は受け取りのお客様で混み合います。台車は壁際やカウンターの後ろに並べ、お客様の動線をふさがない位置に止めます。
選ぶときの基準
六輪台車を選ぶときに見るのは、次の4つです。
- 棚板を入れられるか/紋日のストック棚として使うなら、段数と棚板の追加ができるかを最初に確かめてください。オードブルの容器の高さに段の間隔が合うかも、ここで見ます。
- 小回り/売場の通路や受渡会場の狭い場所で、向きを変えられるか。
- 積載量/小物商品を棚いっぱいに並べても余裕があるか。
- 荷物を載せたときの安定性/細長い台車なので、満載で動かしたときにぐらつかないか。
現場で使われている六輪台車の一例です。
あわせて調べたい言葉・備品
- 催事(用語集)
- 品出し(用語集)
- 惣菜(用語集)
- カゴ車・カートラックとは(備品の解説)
- 平台車・カット台車とは(備品の解説)
- 5段カートと8段カートの違い(備品の解説)
- 01 運ぶ・移動する(備品の一覧)
- ショッピングカートとは(備品の解説)
- ピックカートとは(備品の解説)
紋日の前日に、六輪台車の台数と棚板の枚数を数えておく。それだけで、当日の受渡会場はずいぶん回しやすくなります。
