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包む・詰める・封をする
包装は最後の工程ではありません。お客様が最初に見る面です。中身がどれだけ良くても、フィルムが波打っていれば売価を下げても動きません。
商品をトレイや容器、袋に入れ、包み、封をして、売場へ出せる状態に仕上げるための備品・設備をまとめました。包装には商品を乾燥や汚れから守り、液漏れを防ぎ、売場で見やすく持ち帰りやすい状態にする役割があります。商品や作業量によって、手作業用の道具から自動包装機まで使い分けます。
探しているのは、どんな道具ですか?
トレイ商品の手作業包装
ハンドラッパー
食品トレイにラップフィルムを掛け、熱板でフィルムを密着させて包装するための機器です。精肉、鮮魚、惣菜、青果など幅広い売場で使われます。
現場メモ|熱板に前の商品のフィルムが焦げ付いたまま使うと、包んだ瞬間にラップが波打ちます。中身は同じでも、波打った商品は売れません。お客様は「古い」と読むからです。もうひとつ、カッターの高さ。切るたびに肩が上がる位置だと、一日に何百パックも包む人の腕は夕方に必ず落ちます。作業台の高さは、機械の仕様ではなく作業者に合わせる項目です。
見るポイント:対応フィルム幅、熱板サイズ、カッター位置、作業台の高さ、清掃のしやすさ。
ハンドラッパーを詳しく見る →大量商品の包装
自動包装機
トレイ商品を機械へ投入し、フィルム包装までを自動化する大型設備です。包装量の多い店舗や加工センターなどで使われます。
現場メモ|入れれば人が減ると思って導入すると、必ず外します。減るのは包む時間だけで、代わりに清掃時間が増えるからです。ドリップが機内へ入り込むと分解しないと取れず、その分解が毎日必要になる。カタログの処理能力は、同じトレイが延々流れてくる前提の数字です。実際は品目ごとにサイズが変わり、そのたびに止まります。
見るポイント:処理能力、対応トレイサイズ、フィルム交換、清掃時間、設置スペース。
自動包装機を詳しく見る →袋の口を熱で密封
シーラー
ポリ袋や食品用袋の口を熱で圧着し、中身がこぼれたり外気が入り込んだりするのを防ぐ機器です。
現場メモ|シール不良は、見ただけでは分かりません。閉じているように見えて、持ち上げた瞬間に開く。急いで加熱時間を短くした日から、口の開いた商品が売場に並び始めます。連続で使い続けると熱板が過熱してかえってシールが弱くなる機種もある。一定間隔で一袋引っ張って確認する、それ以外に確かめる方法はありません。
見るポイント:シール幅、対応袋、加熱時間、連続作業への強さ、作業スペース。
シーラーを詳しく見る →商品を載せる基本容器
食品トレイ
肉、魚、惣菜、青果などの商品を載せ、包装して販売するための容器です。商品の量や形、売価、売場の見せ方によってサイズや形状を使い分けます。
現場メモ|トレイは単価を下げにいくとバックヤードが埋まります。ケース単位で安く買った結果、置き場所を失い、通路に積んで毎日それを避けて歩く。数円の差は帳簿に出ますが、消えた保管スペースはどこにも計上されません。あと、深さが数ミリ違うだけでラップの張りが変わります。同じ商品なら同じトレイに揃えたほうが、包装の仕上がりは安定します。
見るポイント:サイズ、深さ、色、強度、汁漏れしにくさ、ラップとの相性。
食品トレイを詳しく見る →弁当・惣菜・サラダなど
パック・フード容器
弁当、寿司、サラダ、揚げ物、惣菜などを詰めて販売するための容器です。本体とフタが別になったものや、一体型のものなどがあります。
現場メモ|フタが固い容器は、閉める瞬間に中身が寄ります。盛り付けで作った見た目が、最後の一手で崩れる。容器を変えた翌週から売れ行きが落ちたら、まずここを疑ってください。積み重ねられない形状も同じで、ケースに入る段数が一段減れば、それはそのまま陳列量の減少です。電子レンジ対応の可否は、確認しないまま切り替えるとクレームがお客様の食卓で起きます。
見るポイント:容量、フタの閉まり方、汁漏れ、積み重ね、電子レンジ対応、売場での見え方。
パック・フード容器を詳しく見る →食品・トレイを包む
ラップフィルム
食材の保存やトレイ商品の包装に使うフィルムです。家庭用とは異なり、業務では作業量や包装機との適合も重要になります。
現場メモ|安いフィルムは、伸びない・切れない・密着しないの三拍子が揃います。一本あたり数百円を取りに行った結果、包み直しが発生する。包み直した商品は、どうやっても見た目が一段落ちます。そしてラッパーとの相性があるので、機械を変えずにフィルムだけ変えると急に作業が止まることがある。切り替えるなら、少量で一週間試してからです。
見るポイント:幅、長さ、伸び、密着性、対応ラッパー、切れやすさ。
ラップフィルムを詳しく見る →袋詰め・小分け
食品用袋・ポリ袋
青果、惣菜、パン、加工食品などを、小分けして販売したり保管したりするための袋です。
現場メモ|食品用の表示がない袋を食品に使わない。当たり前ですが、安い汎用ポリ袋が同じ棚に並んでいる現場では起きます。見た目でほとんど区別がつかないので、置き場所を分けるしかありません。厚みも同じで、薄い袋は青果の角やパンの耳で簡単に破れます。破れた袋の商品は、その場で廃棄です。
見るポイント:大きさ、厚み、透明度、耐熱・耐冷性、食品用途への適合。
食品用袋・ポリ袋を詳しく見る →包装・封かん作業
テープ・テープカッター
袋や包装材を留めたり、商品や資材をまとめたりするときに使います。使用頻度が高い場所では、カッターの使いやすさも作業効率に影響します。
現場メモ|台が軽いカッターは、片手で切れません。押さえる手が要る時点で、もう片方の手が商品から離れます。一回の動作は一秒でも、それが一日に何百回あるかを考えると、重い台のカッターは投資として安い部類です。それと、値引きシールの上にテープを貼らないこと。剥がれた拍子にシールごと落ちます。
見るポイント:対応テープ幅、切れ味、滑りにくさ、片手で使えるか、交換のしやすさ。
テープ・テープカッターを詳しく見る →袋の口を素早く留める
バッグシーラー
袋の口を専用テープで巻き付けるように留める道具です。青果やパン、食品の小分け包装などで使われます。
現場メモ|テープが切れるのは、決まって開店前の一番忙しい時間です。青果の袋詰めは朝で勝負が決まるので、そこで数分止まると品出しが全部後ろへずれます。予備テープを機械の横に必ず一本置いておく、それだけの話ですが、置いていない店が多い。カッター刃も消耗品で、切れが悪くなると袋を引っ張ることになり、中身が潰れます。
見るポイント:対応テープ、袋の厚み、カッターの切れ味、連続作業のしやすさ。
バッグシーラーを詳しく見る →まとめる・固定する
結束用品
袋の口を閉じたり、商品や資材をまとめたりするときに使う輪ゴム、結束バンド、ビニールタイなどの用品です。
現場メモ|ビニールタイは中に針金が入っています。切った端が商品側に残れば、それは異物混入です。安価で目立たない資材ほど、事故になったときの説明が難しい。輪ゴムも食品に直接触れさせない。袋の外側で留めるのが原則です。作業台の下に落ちた結束材が、次に持ち上げたトレイに付いて売場へ出ることもあります。
見るポイント:強度、食品への使用可否、外しやすさ、作業性、廃棄のしやすさ。
結束用品を詳しく見る →どれを使えばいい?
包装資材は「安いもの」が一番とは限りません
トレイや容器、フィルムは毎日大量に使うため、1枚あたり数円の差でも年間では大きな金額になります。ただし、単価を下げた分がそのまま利益として残ることは、まずありません。
フタが閉まりにくい、ラップが破れやすい、液漏れする、容器が重ねにくい。こうした小さな使いにくさは、作業時間、商品ロス、クレームという形で戻ってきます。しかもそのどれもが資材費の欄には現れないので、資材だけを見ている限り「安く買えた」という数字しか残りません。見える損より、見えない損のほうが大きい。包装資材はその典型です。
個別ページでは、価格だけでなく、作業性、見栄え、保管スペース、ロスまで含めた選び方を紹介していきます。